服装・持ち物など


さて、旅行に行くのは決めたけど…日本最北の離島はどんな服装や持ち物で行ったら良いの?荷物は増やしたくないけど現地で足りないのも困ります。

出発の時期や歩くコース等にもよりますが、基本的な島の気候とそれに合わせた服装など、旅をイメージする際の参考になれば幸いです。


1.利尻島の気候


これは利尻島の年間の平均気温です。観光シーズンとして賑わう6月・7月・8月の平均気温は20℃以下。(平均なので日によって差はありますが)

更に利尻・礼文は風の吹く日が多く、風速10m/sを超える日は1年通して月平均10日~16日間もあります。風向きにもよりますが強風は体温をうばい、意外と体力も消耗します。


■ 観測所の所在地:利尻富士町鴛泊字本泊(利尻空港)*気温と雨量の統計より

2.貴重な自然を楽しむために


【3つのお願い・カメラのマナー】

  • 「木道や散策路から外れて踏込まないで下さい」
  • 「お花や植物は手で触れないようにお願いします」
  • 「お花や植物を持ち帰らないで下さい」

3.服装・装備のイメージ

しっかりとした準備が安全で楽しいハイキングの第一歩です。


【トレッキングシューズ】

  • 木道コースや整備された散策路(姫沼、南浜湿原、甘露泉水、オタトマリ沼など)は、歩きなれた運動靴などでも基本的に大丈夫ですが、出来れば靴底のしっかりとしたトレッキングシューズの方が足への疲労も少なく、雨天など濡れた路面でもスリップしづらく安心です。
  • 「ポン山コース・姫沼探勝路コース」など山道は、トレッキングシューズ又は軽登山靴をご準備下さい。

【デイパック-ザック】

  • 両手が使えるのが基本。容量は20~25L程度で身体にあったもの、必要最小限にまとめて身軽に出発したいですね。
  • 雨天時に使える「ザックカバー」があると尚便利です。無い場合はゴミ袋で代用できます。

【カッパ上下・雨具】

  • 上下が分かれたセパレートタイプがオススメです。
  • 6月~7月は雨、霧、など風雨に見舞われる事も多く、傘は強風で壊れたり周囲にも危険な場合がありますので、カッパ上下の準備が必要となります。
  • 3シーズン春~秋まで必要です。風を通さないのでウィンドブレーカーとしても使え防寒着としても役立ちます。

【帽子・手袋】

  • 強い紫外線から頭や手を守ります。
  • 海岸や丘陵地帯は風が強く吹きますので、あご紐やクリップなど帽子が飛ばない工夫が必要です。
  • 手袋は軍手でもOK、ウルシかぶれ防止、転んだ時のケガ防止、雨風の強い日は防寒対策としても活躍します。

【肌着-ベースレイヤー】

  • 肌に触れるシャツは、保温性があり汗をかいてもサラッとした着心地を保つような速乾性素材がオススメです。(ウール、化繊など)
  • 綿100%素材は濡れると乾きにくく休憩時など体温を奪いますので、長時間のハイキングには不向きです。
  • ズボンも速乾性、伸縮性のある多少汚れてもいいようなハイキング用ズボンが安心です。

4.持ち物・その他


【飲み物・行動食】

  • 飲み物は、出発地点により売店や自動販売機の無い所もありますので、ホテルや港などで事前に500mlペットボトル1本程度はご準備下さい。
  • 1時間以上のハイキングは行動食も必要です。ドライフルーツ、甘いおやつ、塩ょっぱいおやつ等、お好みで。
  • ゴミは必ず持ち帰りのご協力をお願い致します。

【その他】

  • 紫外線対策としてサングラス・日焼け止めなど。
  • 汗ふき用のタオルやウェットティッシュ等もあると便利。
  • 「トレッキングポール」は、高低差のあるコースや平坦でも数時間歩く場合、足への負担が軽減されます。個人差はありますが短時間のコースではそんなに必要ありません、普段から使っていて無いと不安な方はお持ち下さい。(トレッキングポールは先端にゴムキャップの装着が必要です)